Barney Wilen「Dear Prof. Leary」



1937年生まれのサックス奏者、Barney Wilen(バルネ・ウィラン)はフランスを代表するジャズ・ミュージシャンです。

1958年公開の映画「死刑台のエレベーター」のサウンド・トラックでマイルス・デイヴィスと競演。

これがきっかけで名を世に広げたようです。

その後はヌーベル・バーグ映画のサントラ盤を精力的に制作。
危険な関係」ではセロニアス・モンクと競演。

60年代中頃からロックを取り入れた演奏を始めるように。

1968年、BARNEY WILEN & HIS AMAZING FREE ROCK BAND名義で「Dear Prof. Leary」をリリース。

フリー・ジャズにロックを融合させるという試みはマイルス・デイヴィスも実践していたのですが、この頃はロックもジャズも世界規模で進化してますね。

Barney Wilen
Dear Prof Leary

マイルスの 「BITCHES BREW」もリリース当時は「これはジャズじゃない。ロックだ」とか不評だったらしいのですが、ロック好きからすると「すんげーサイケ!カッコいい!」となるワケです。

当然「Dear Prof. Leary」もサイケ者の私が聴くと、
「なんてカオス、、、素敵」となります。

1曲目はビートルズの「THE FOOL ON THE HILL」です。
割と聴きやすいです。ギターはワウとファズが鳴りっぱなしですが。

2曲目は表題曲の「Dear Prof. Leary」です。
不穏なサックスとギターに続いて明るく爽やかなベースとオルガンが続きます。
が、40秒過ぎた辺りからカオスに突入。ガレージ・パンクな演奏がいいです。

3曲目「Ode To Billie Joe」は、ジミヘン・コードから始まりドラムはツイン体制。
二人のドラマーは自己主張が激しいわ、ギターはワウワウうるさいわ、オルガンは尋常じゃないくらいにうねるわで、とんでもない世界ですね。

4曲目「Dur Dur Dur」は、疾走感溢れるかっこいい曲です。
太陽にほえろで犯人が逃げるシーンのバックで流れそうな曲です。

5曲目はバニラ・ファッジの「(You Keep Me) Hangin’ On」です。
ギターは音がグチャグチャでコード弾きになると音程がわかりません。

6曲目はオーネット・コールマンの「Lonely Woman」。
ある意味この曲が一番まともかも。

7曲目はオーティス・レディングの「リスペクト」。
割と原曲に近いですね。
といってもカオス満載ですけど。

YOUTUBEにアルバムを短くまとめたモノがあったので聴いて下さい。

音質も迫力があって素晴らしいです。

 

バルネ・ウィランは69年~70年にかけて、アフリカ中を旅行して膨大な現地音楽を録音し、これを素材にサイケなジャズ・アルバム「Moshi」を72年にリリースしています。

Moshi

アフロでサイケなジャズが非常に気持ちいいです。
この人の経歴でも異色なアルバムらしいのですが、まぁそうでしょう。

とにかく先鋭的な人だったみたいで、90年代にはパンク畑の人達と仕事をするように。

非常に気難しい人だったらしく、インタビュアー泣かせで座る位置から何から文句だらけだったらしい。

1996年5月に59歳という若さでお亡くなりになられています。

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