レッド・ツェッペリンのBBCセッションは、1969年、1971年の放送用音源が収録されています。
バンド初期の演奏がクリアな音で聴けるのが嬉しい。


コンプリートBBCライヴ【デラックス・エディション】(3CD)

本アルバムは2枚組です。
(※現在は3枚組のDXエディションがリリースされました。まだ購入してないのでレビューは改めて)

ディスク1が1969年の「TOP GEAR」等の番組収録音源。
この音源を聴くと、初期の鬼気迫る迫力は凄まじいのひとこと。
ファースト・アルバムはこの頃の勢いをそのままパッケージしたものなのだろう。なんせ36時間で録音したというのだから。

セット・リスト
Disc1
01.You Shook Me (Top Gear Sessions)
02.I Can’t Quit You Baby (Top Gear Session)
03.Communication Breakdown (Tasty Pop Sundae Show)
04.Dazed And Confused (Top Gear Sessions)
05.Girl I Love She Got Long Black Wavy Hair (Tasty Pop Sundae Show)
06.What Is And What Should Never Be (Top Gear Sessions)
07.Communication Breakdown (Top Gear Sessions)
08.Travelling Riverside Blues (Top Gear Sessions)
09.Whole Lotta Love (Top Gear Sessions)
10.Somethin’ Else (Tasty Pop Sundae Show)
11.Communication Breakdown (Playhouse Theatre)
12.I Can’t Quit You Baby (Playhouse Theatre)
13.You Shook Me (Playhouse Theatre)
14.How Many More Time (Playhouse Theatre)
※カッコ内は出演番組名です。

このアルバムは正規に発売される前から海賊版で出回っていたのでさほど珍しいワケではないのです。
私も海賊版持っていて「Travelling Riverside Blues」なんかサイコーに好きでした。ただ音は悪かった。なんか音がモコモコしてる。自分が持ってるのがたまたまかもしんないけど。
このCDはしっかりマスタリングされてて音がいいです。クレジットもしっかり書いてあるし。
私的にオススメなのが、M8「Travelling Riverside Blues」です。これはロバート・ジョンソンのカバーでジミーは12弦ギターでスライドを駆使した素晴らしいギターを聴かせてくれます。セカンドアルバム収録の「レモン・ソング」のタイトルはこの曲のフレーズから引用されています。
M5「The Girl I Love She Got Long Black Wavy Hair」はスリーピー・ジョン・エステスの「Girl I Love She Got Long Curly Hair」が原曲です。
無茶苦茶かっこいいヘヴィ・ブルース・ロックです。リフが最高でギター小僧なら思わずコピーしたくなるでしょう。なぜこの曲がオリジナル・アルバムに収録されなかったのか本当に不思議。
まぁ、その後「MOBY DICK」へと発展していくのですが。

レッド・ツェッペリンの楽曲には意外な元歌が存在しており、それを聴くのもなかなか楽しいです。別の機会に書きたいと思います。

 

続いて、
Disc2
01.Immigrant Song
02.Heartbreaker
03.Since I’ve Been Loving You
04.Black Dog
05.Dazed And Confused
06.Stairway To Heaven
07.Going To California
08.That’s The Way
09.Whole Lotta Love: Boogie Chillun / Fixin’ To Die / That’s Alright Mama / Mess Of Blues, A
10.Thank Yo

こちらは1971年4月1日、ロンドン「パリ・シアター」にて行われたライブが収録されてます。
4枚目が発売される前なのですが、すでに「Black Dog」「Stairway To Heaven」などが演奏されています。

実はこの音源1984年頃にNHK FMにてオンエアされてます。
あの頃のFMは貴重なライブ音源をバンバン流していてZEP以外にもクイーンやフォリナー、ディープ・パープルとかも放送してました。

この頃の私は高校生で、今みたいになんでもかんでもCDになってないし、金もないし、情報も少ないのでFMは貴重な情報源でした。
今でこそレッド・ツェッペリンは大物バンドみたいな扱いですが、この頃は一世代前の古いバンド扱いで私の周りでは「誰?」って感じでした。

なので録音したテープは何回も聴きましたよ。
オリジナル・アルバムに収録されているのと全然アレンジが違うし曲も長いのが強烈で、ギターがあまり歪んでないのが意外でした。

それでこの2枚組を聴いて懐かしいなぁ〜と思いつつ、実は非常に違和感も覚えたのです。
他のサイトの方も書いてましたが、演奏は同じはずなのになんか違うんです。
もちろん新たにマスタリングしたことも関係ありますが、例えば演奏が始まる前にバックで鳴ってるノイズ音が違うとか、曲の展開が違うとか。

一瞬、違うバージョンなのかと思ったのですが明らかに同じバージョンです。

まぁ、謎が多いCDですな。