「南米のヘヴィ・サイケ・シーンが面白すぎる!」
こんな会話をサイケ・フリークな友人と最近話してまして、なかでもブラジルのバンドは一筋縄ではいかない連中が多すぎます。
Modulo 1000はそんなツワモノ群の中でもかなりパンチの利いたバンドです。(正しい表記はMódulo 1000)
他のサイケバンドと比べて、プログレ度(実験性)が、ずば抜けて高く、暗黒密度も高すぎます。
不気味なメロディ、ギターとオルガンの不協和音、変拍子バリバリなリズム隊、予測不可能な曲展開。
などなど、聴く側の脳内をとろとろにしてくれますよ。
1970年にリオデジャネイロで録音された唯一のアルバム、
「NAO FALE COM PAREDES」
には、そんな感じの曲が詰まっています。
詰まりまくっていて脳みそ飛び出ちゃってます。
へこんでる時に聴くと精神的によけいおかしくなるのでオススメです。
ここまで読んでくれた方は、とんでもなく聴きづらいものを想像しがちかと思いますが、曲は聴きやすいんですよ。
というのも、このバンド、演奏能力が異常に高いので、楽曲の説得力がありすぎるんです。
これが始末悪い。
私もいくらドロドロサイケが好きだといっても、曲の体をなしてないものは苦手です。(クラウトロック系)
曲中、ず〜っと電子音やフィードバック音がうにょ〜んって鳴ってるようなのは受け付けません。
その点、Modulo 1000の楽曲は短くコンパクトに変態味が詰まってますので、ついつい何度も聴きたくなります。
なので始末が悪い。
音楽によるドラッグです。
せっかくなのでModulo 1000の画像を。
もういっちょ。
わぁ、自転車乗ってて楽しそうですネ。
そんなModulo 1000ですが、オリジナル盤は当然、激レアです。
現在はもちろん復刻されてますが、2種類あります。
これと、
違いは、下のヤツは三面変形Digipack仕様で、インナースリーブがとても美しいですし、写真も満載です。
この記事のアイキャッチ画像はこれの画像です。
なので下の方がオススメです!(私は両方持ってますよ)
それで、ブラジルのModulo 1000以外の変態バンドを収録したcoletânea “Posições”というオムニバス盤がありまして、そこに収録された曲や、1972年にLove Machineという名前でリリースしたシングルもボーナストラックとして収録されてます。
Love Machine名義でリリースされた「The Cancer Stick」という曲がですね、イントロが「うぇー、ひっひっひっ」って咳払いなんですが、どう考えても変でしょう。
それで気に入っちゃってるのか曲中「うぇー、ひっひっひっ」ってず〜っとやってます。
これがシングルって。。。