私は前衛音楽というと、なんだか皆がてんでばらばらに演奏したり、メロディもリズムもあまりないモノを想像してしまい、ちょっと敷居が高い感じがしてしまう。フリージャズの元祖ということで、このオーネット・コールマンのリーダーアルバムで1959年発表の「ジャズ来るべきもの」がとても評価が高いので恐る恐る聴いてみたのだが。。。

これ、無茶苦茶いいっすね!
前衛(フリー)にありがちな難解さが全くない!
しっかりとジャズのフォーマットを踏まえた上での自由なメロディ。


ジャズ来るべきもの

1曲目の「ロンリー・ウーマン」はなんとも不思議で不安定なメロディで、音も外れてるようで外れてないようで、聴いててとても気持ちがいい。

2曲目の「イヴェンチュアリー」の駄々っ子みたいなメロディも最高!
よくこんなメロディを思い浮かんだなと感心してしまう。

アルバム通して捨て曲が全く無く、どの曲もアイディア満載で何度でも聴きたくなります。

当時、このアルバムは賛否両論で、マイルス・デイビスもオーネット・コールマンのことを認めなかったらしいが(後に認めることに)、これだけ革新的なことをやられるとやっかみがあったのでないかと思う。(あまりジャズに明るくないので偉そうなことはいえないが)世紀が変わった今聴いても不思議なメロディなのだから当時は相当衝撃的だったのだろうなぁ。

このアルバムがあまりにも素晴らしかったので1961年発表のタイトルもズバリ「フリー・ジャズ」を聴いてみたのだが、あまりにも斬新過ぎて私はついていけなかった。


フリー・ジャズ