アメリカは広大で人口も多いということもあるが、埋もれた才能が多すぎる。
ヘヴィ・ロック・トリオ、Truth And Janeyも、そんなバンドのひとつです。
現在、入手可能な音源を聴くと、そのあまりにも凄すぎる演奏にびっくりします。
重く太く、ヘヴィでうねりまくり、楽曲もゴリゴリで甘いところは一切無し。
曲展開もしっかりとアレンジされていて飽きることない。
マイナーレーベルから発売されたとはいえ、なぜ人気が出なかったのだろうか、と不思議になります。
バンドの歴史を軽くご説明しますと、
69年にアイオワでジェフ・ベックのアルバムから命名したTRUTHは、
・72年「Midnight Horsemen / Under My Thumb」
・73年「Straight 8 Pontiac/Around & Around」
と2枚のシングルをリリースした後に、メジャーに同名バンドがいたことから、混乱を避けるためにTruth And Janeyへとバンド名を改名。
そして73年〜75年に、マウンテンやブルー・オイスター・カルトなどとの競演を経て、76年にファースト・アルバム「No Rest For The Wicked」をリリース。
自主制作なのでプレス数が1,000枚のみと非常に少なく、オリジナル盤はお決まりのプレミア価格です。
なお、再発された現在はTRUTH名義でリリースした2枚のシングルがボーナスとして収録されてます。
77年にはセカンド・アルバム「Just A Little Bit Of Magic」をリリース。
78年には活動を停止。解散。
1988年には、76年に録音されたライブ音源を 2枚組のアルバムとして、「Live 4/8/76」がリリースされました。
このライブ盤は現在「Erupts! 」として再発されています。
私が持ってる「Erupts! 」はこんなジャケットなんですが、
現在はオリジナルのジャケットに変更されたようです。
1stと同じなので購入する時は要注意です。
さて、そんなTruth And Janeyですが、まだ未聴で聴いてみようかと興味をお持ちでしたら、ライブ盤の「Erupts! 」から先に聴かない方が絶対にいいです!!「No Rest For The Wicked」から聴くことをオススメします!
「No Rest For The Wicked」はもちろんカッコよく文句無しに名盤ですが、あまりにも音のバランスが良く、アレンジも整理されてるのでライブ盤から先に聴くと肩すかしを喰らいます。
実は私がそうなんですが。
ライブ盤はとにかく凶暴で音がズ太くウネリまくりの音の固まりでギター、ベース、ドラム全てが自己主張が激しくて圧巻過ぎます。
ギターにジミヘンやロビントロワーでおなじみのUni-Vibe系のエフェクターが随時使われているのでウワンウワンずーっと鳴きっぱなしです。
ウネリ過多もいいとこです。
いやぁカッコいい。
ハードロックはこんくらい荒っぽくなくちゃ。
その後のTruth and Janey の活動ですが、
ギター&ボーカルのビリー・ジェイニーはブルース・ロックなソロ・アルバムを7枚リリースしており、現在は息子さんと共に「THE JANEYS」として活動されています。
最後に未だ再発されていないセカンド・アルバム「Just A Little Bit Of Magic」ですが、フュージョン寄りの甘い楽曲で私的には全くつまらんです。