オーストラリアにはAC/DC以外にも、イカしたハード・ロック・バンドがけっこう存在してます。
私が特にオススメしたいのがBUFFALO(バッファロー)です。
バッファローは、オーストラリア初のハード・ロック・バンドとして認知されているようです。
結成は1971年8月。
1972年6月に1stアルバム「Dead Forever」を、オーストラリアのヴァーティゴからリリース。
フリーの1stに通じるような重いブルース・ロックを演奏していて、まだ純粋なハード・ロック・バンドとまではいっていません。
ボーカルが2人体制でこのアルバムリリース後に1人脱退します。
1973年リリースの2ndアルバム「VOLCANIC ROCK」はバッファローの代表作ともいえます。
両性具有の人物がチ●ポの形の岩を持ち上げたジャケットが当時問題になり、一部のレコード屋では発売拒否されることもあり、売れ行きはイマイチだった。
しかし内容は凄まじいです。
ブラック・サバスにも通じるヘヴィな音。
ギターの音はズ太く、リズム隊もフル装備した戦車の如く暴れまくり。ボーカルも男臭さが充満してます。
ジャケット含め「女、子供は聴かんでよろしい」と言わんばかりです。
なぜこんなかっこいいバンドが日本では無名なんだ?
1973年に3rdアルバム「Only Want You for Your Body」をリリース。
性懲りも無く悪趣味なジャケットを採用したことにより、また発売拒否のレコード屋が続出。
前作同様ゴリゴリと疾走するヘヴィな仕上がり。
若干ポップさが増した気がします。音のバランスがもうちょいよければよかったのにな。
ドラムがちょっと引っ込み気味かな。
1976年に4枚目のアルバム「Mother’s Choice 」をリリース。
ジャケットは当たり障りのないものに。
ギタリストがチェンジ(あの爆音がギターよかったのに)。
タテノリの曲やブルージーな曲が増え、良く言えば聴きやすく悪く言えば普通。
1977年、6枚目で最終作の「Average Rock ‘n’ Roller」をリリース。
最後までジャケットのセンスが悪いな。
バンド末期はメンバー・チェンジが激しかったこともあり、まったく魅力の無い曲を演奏するバンドになってしまったのが非常に残念。
売れることが全てでは無いけど、同郷の後輩AC/DCはこの頃から世界でも人気が出てきたことを考えると、あまりもバッファローは愚直なまでに不器用なバンドだったと思います。
2ndアルバムの凄さを考えるととにかくもったいない。
そこがいいのですけどね。