『キャピトル3大メロウ・サイケ』

という括りで語られることの多いガンダルフです。
(あと2つはCOMMOM PEOPLEとFOOD)

 

グリニッジ・ヴィレッジで演奏していたRAHGOOSがキャピトルにスカウトされ、その際にバンド名をガンダルフに変更。

67年に録音を開始。
が、イザコザがあったためリリースは69年。
当時、全く話題にならなかったそうです。
そりゃそうでしょ。
目まぐるしく新しい音楽が氾濫していたこの時期、67年の録音モノなんて古臭くて誰も相手にせんでしょう。

Gandalf

内容は10曲中カバーが8曲、オリジナル2曲。

カバー曲もビング・クロスビー、ハリー・ベラフォンテ、ナット・キング・コール、ティム・ハーディンなど雑多な感じ。

なのですが、そんなこと感じないくらいにオリジナルもカバーも全く違和感なく聴かせます。

とにかく浮遊感がたまらなく気持ちいいです。
あやふやな音階を違和感なく使ってるので異常にメロウ度が増していて、多幸感をもたらしてくれます。

ペパーミント・レインボーと種類は違いますが気持ちよさが同質です。

本人達はもっとヘヴィな演奏と音で録音したかったようですが、これはこれでアリでは。

 

メンバー所蔵の音源(68〜71年)からデモ、アセテート盤、ライブ音源などの未発表レアトラックを集めたGANDALF 2もリリースされました。


Gandalf II

しかし勿体ないことにこの2枚のアルバム、入手が難しいのですよ。
見つけたら即買いした方がいいです。

サイケ好きだけでなくプログレ好きにも愛されるメロウ・サイケの名盤です。