Lothar And The Hand People/DEVOにも影響を与えた米・電子サイケ・ロック・バンド



Lothar And The Hand People(ローザーアンドハンドピープル)は1965年にコロラド州デンバーにて結成された電子サイケ/エクスペリメンタル系のバンドです。

1966年にニューヨークに移り、バーズ、グレイトフルデッド、ラビンスーンフルなどの前座を務めます。ロボットが演奏しているようなスタイルの「ルイルイ」が評判を呼ぶことに。

あのジミヘンともジャムセッションを行ったこともあるようで、先鋭的なバンドだったのでしょう。

フランク・ザッパやビートルズの「サージェント・ペパーズ」に衝撃を受け、モーグ・シンセサイザーやテルミンを導入。どんどん電子サイケな音作りに傾倒します。

1967年にシングル「Love Ask For It By Name」でデビュー。

1968年にファーストアルバム「Presenting」をリリース。


Presenting

私はこのアルバムを手に入れた時、シルバー・アップルズのような音楽を想像していたのですが、全然違いました。

モロに「サージェント・ペパーズ」です。
フラワー・ポップに電子楽器がビヨヨ〜んとかボヨヨ〜ンって装飾的に入っている感じです。

アレンジは突拍子もないですが基本的に歌心のある素晴らしい曲がビッシリと詰まってます。

このアルバムの1曲目を飾る「Machines」(後にシングルカット)はモートシューマン作、マンフレッドマンが1966年に発表した曲。

68年の曲とは思えないシロモノ。
私も初めて聴いた時はたまげましたね。

カバーの元となるマンフレッドマンのバージョンも不思議なアレンジですが、R&Bの範疇に入るかと思います。

ですが、このローザーアンドハンドピープルのバージョンは人力テクノと申しましょうか。
ベース音にモーグと思わしきものが入ってますがほとんど従来の楽器による演奏で、とにかく人を喰ったかのようなユーモア溢れる解釈です。

DEVOの「サティスファクション」はこの曲からヒントを得ているのでは?

実際、「Presenting」のプロデューサー、ロバート・マーグレフは後にDEVOのサードアルバム「Freedom of Choice」のプロデュースにも携わってます。

 

ちなみに、Lothar And The Hand Peopleの「Lothar」はテルミンの名前。
つまり「ローターとハンド・ピープル」という意味です。
その割にあまりテルミンが入ってない気がしますが。

上の動画は6曲目の「Ha (ho)」という曲ですが、他の曲もこんな感じでとても親しみやすいです。

Lothar And The Hand People-1

 

さて、その後Lothar And The Hand Peopleは、セカンドアルバム「Space Hymn」を1969年にリリース。


Space Hymn

こちらも相変わらずのヒネたアレンジの電子サイケな仕上がりとなってます。

同じく69年に行われたAtlantic City Pop Festivalにてオープニング・アクトを飾ります。

出演バンドがけっこう凄いんですよ。
長くなりますが羅列します。

American Dream
Aum
Booker T. & The M.G.s
Tim Buckley
Paul Butterfield Blues Band
The Byrds
Canned Heat
The Chambers Brothers
Chicago (as the Chicago Transit Authority)
Joe Cocker
The Crazy World of Arthur Brown
Creedence Clearwater Revival
Crosby, Stills & Nash
Cass Elliot
Iron Butterfly
Jefferson Airplane
Dr. John the Night Tripper
Janis Joplin
BB King
Lighthouse
Little Richard
Lothar and the Hand People
Mississippi Fred McDowell
Hugh Masekela
Buddy Miles
Joni Mitchell
The Mothers of Invention
Tracy Nelson & Mother Earth
Procol Harum
Buddy Rich
Biff Rose
Santana
Sir Douglas Quintet
Three Dog Night
Johnny Winter

錚々たるメンツです。
これ、CDになってないのかなぁ。

この2週間後にウッドストック・フェスティバルが行われましたが、こちらには残念ながら参加してません。

 

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