オランダのハードロックバンド、After Tea(アフター・ティー)のサードアルバム「Jointhouse Blues」です。
aftertea jointhouseblues
Jointhouse Blues
オランダと言えば60年代中盤〜後半にかけて、Q65アウトサイダーズといったガレージ・パンク・バンドが暴れていた一方でショッキング・ブルーティー・セットのようなポップなバンドも活躍していてなかなか興味深いのですが、アフター・ティーはティー・セットが発展したバンドです。(以前に紹介したJohn Bassman Groupもオランダですね。)

なので初期はフラワー・ポップでカラフルなサウンドでした。
イギリスで言えばMOVEに近いかと思います

しかし折からのブリティッシュ・ハード・グループからの影響を受けてハード・ロック・バンドへと転身していきます。
それが1970年に発売されたサードアルバム「「Jointhouse Blues」です。

もともと演奏能力が高いバンドなのでハード・ロックを演っても歯切れの良い演奏を聴かせてくれます。
もとからのポップな要素も加わってかなりレベルの高い曲が収録されてます。

 

あれ?MOVEも70年辺りからハードロック寄りになってるよな。
セカンドの「Shazam」とか。

この2つのバンド似てますね。今気がついた。
というわけで、アフター・ティーはオランダのムーブということで。

このアルバムの「Trial / Punishment / The End 」という曲は25分にも及ぶのですが、とにかく圧巻の演奏です。
しかし「Jointhouse Blues」リリース後にバンドは失速。

aftertea2

写真が小さくてちょっとわかりづらいかと思いますが、ルックスも結構いいので、もちょっとがんばっていればもっと世界的に成功したのでは。

アフター・ティーのディスコグラフィ

National Disaster
National Disaster/Aftertea

1968年リリースの1stアルバム「National Disaster」
1969年リリースの2stアルバム「After Tea」
の2枚がカップリングされたモノです。
サイケ・ポップからハード・ロックへと移行していくアフター・ティーの音源を一気に聴けます。