小林旭じゃないよ。
イギリスのヘヴィ・スペース・サイケ・デュオ、Tractor(トラクター)です。
元々はThe Way We Liveという名前で1971年に「Candle for Judith」をリリースするといった活動をしていたのですが、ジョン・ピール(BBCの人気DJ)からの助言でTractorに改名しました。
Candle for Judith
The Way We Liveの「Candle for Judith」は内省的なアコースティック・ナンバーとブルース・ロックのふたつの方向性があり、Tractorに変名してからリリースした実質的なセカンド・アルバム「Tractor」ではブルース・ロックの方向性が強くなったのです。
前作の延長上にあるようなアコースティックな曲も収録されてます。
こちらは美しい響きを持つ透明感があるとても気持ちのいい曲に仕上がってます。
問題はブルース・ロック系の曲達です。
かなりイビツな感じに進化してます。
ファズがバリバリとやかましいギターにドタバタしたドラム。
スペーシーなサイケ感覚満載です。
こりぁ売れないだろ。
他にもクラウト・ロックのようなトランスっぽい肌触りの曲があったりと、
ヘヴィ・サイケ好きにはたまらない一枚となっておりますよ。