トルコのヘヴィ・サイケ・バンド、BUNALIM(ブナリム)が1969年から1972年の間にリリースした6枚のシングルをコンプリートしたCDです。
ジャケットから想像するにハード・ロック系の音を想像しがちですが、轟音バンドではないです。
が、もちろんファズは鳴り響いていますし、ハードな曲も収録されてます。
このバンドの魅力はなんといってもヘヴィなリフに中近東なメロをトルコ語で歌うボーカルの絡みや、民族楽器が何の疑いもなく取り入れられてたりして、聴く者の予想を遥か上に行くその自由度にあるのではと思います。
英・米のバンドからの影響に、隠すことの出来ない溢れ出る民族性がプラスされた面白さが、辺境の地のサイケ・バンドの醍醐味だと思うのですが、特にトルコのバンドはその傾向が他の国と比べると抜きん出てます。
「シェリルのサイケデリック世界一周〜アジア編〜」という世界各国のサイケ・バンドの音源を収録したCDのアジア編で、私はトルコ・サイケの面白さにハマったのですが、そのような人はかなりいるみたいです。
このアルバム、現在は入手が難しいかもしれませんが、中古屋でみつけたら必ず聴いて欲しいアルバムです。
というワケで、せっかくなのでインナースリーブでも。
雰囲気ありますね〜。
この人達、すっぽんぽんにボディ・ペインティングして「LSD!」ってステージでは暴れてたそうです。
辺境サイケ愛好家の間では「トルコ・サイケは宝の山」と言われてますが、このBUNALIMも一級品の「宝」です。