The Peppermint Rainbow(ペパーミント・レインボー)は厳密に言えばソフト・ロックの範疇で語られるグループなのですが、ジャケやバンド名、あまりにも気持ち良すぎて、ついついほろ酔い気分になってしまう楽曲を考慮して、勝手にソフト・サイケという解釈にしました。
Will You Be Staying After Sunday
上の画像だけ見るととんでもねぇアシッドなアルバムかと思います。
私が所蔵しているCD(日本版)の中ジャケもこんな感じで、
やはりサイケです。
真ん中に映ってるヒゲめがねのオヤジが、なんか気に入らないけど。
ペパーミント・レインボーは米ボルチモア出身の男女混合5人組で1968年に結成されました。
結成当初はニューヨーク・タイムズという名前で活動してました。
ライブ活動をしているうちにかなりの評判を得て、噂を聴いたママス&パパスのママ・キャスが飛び入りでステージに参加。
ママス&パパスは彼らのフェイバリットだったので、これにはメンバー全員がたまげた。
そしてママ・キャスの協力によりデッカ・レコードと契約。
その時、デッカから名前を変えろとの要望があり、
ペパーミント・レインボーとなったわけでございます。
プロデューサー&ソング・ライターにポール・レカが腕を振るうことになる。
この「レカ」という人物はレモン・バイパーズの『グリーン・タンバリン』を全米1位に送り込んだ凄腕の人だそうです。
1968年、レカのとの共同制作で生み出されたデビュー・シングル、「Walking In Different Circles」は、彼らのサイケ・ポップなイメージとルカのポップ・センスがマッチした最高のナンバーなのだが、チャート・インすることはなかった。
そして1969年初頭に発売されたセカンド・シングル「Will You Be Staying After Sunday」は、全米32位となる。
この曲は本当に名曲で、私は初めて聴いた時、あまりにも美しくポップな楽曲に目からウロコやら涙やら色んなものがたくさん出ましたよ。
是非聴いてください!
同じ69年6月にサード・シングル「Don’t Wake Me Up In The Morning Michael」を発売。しかし全米54位と意外に売れなかった。
しかしこの曲も前2作に負けない美しくポップな楽曲で私は大好きです。
シングル3曲を含むファースト・アルバムも1969年に発売。
フィフス・ディメンションばりの爽やかなコーラス、ポップなストリング・アレンジ、ラムディン姉妹の透き通った美しい歌声が詰まったこのアルバムはとにかく名盤中の名盤。
しかし、『グリーン・タンバリン』のカバーのオケがレモン・バイパーズのモノをそのまま使ったことや、メンバー自身による演奏を録音させろという欲求もスルーされ、メンバーの不満もたまるばかり。
その後、2枚のシングルを発売したがチャート入りせず。
こうしてペパーミント・レインボーは解散。
1969年というのは歴史に残る名盤がごろごろリリースされていたので、運がなかったとしか言いようがない。タイミングは大切ですね〜。
ペパーミント・レインボーが発売した全曲が「Will You Be Staying After Sunday」にて聴けるので多くに人に聴いてもらいたい!