アメリカ発のヘヴィ・サイケ・バンド、Heavy Balloon(ヘヴィ・バルーン)唯一のアルバム、32000 Poundです。
カナダ出身との情報もあります。他にもメンバーが20人いるとか。とにかく謎の多いバンドです。
32,000 Pound
音はとにかくフリーク・アウトな感じです。
ブルースが基盤となっているのですが、音像が曖昧な感じで、図太いファズの音やアコースティック・ギターがバックで薄くシャカシャカと鳴っていたり、人を喰ったような歌い方、全てが変です。
バイオリン(後にニールヤングのクレイジーホースに在籍するBobby Notkoff)が入ってるからなのか、イギリスのハイ・タイドと比較されることが多いようですね。
轟音さでいったらハイ・タイドの方が上ですが、奇妙さでいったらヘヴィ・バルーンでしょう。
「Lead Zeppalin」や「Owed To Sgt. Pepper」といった人をナメきったタイトルの曲があったり、どこからどこまでがユーモアで批判精神なのか私は英語がわからないのでよくわかりませんが、アルバム通して聴くとなんとも煮え切らない気持ちにさせてくれます。ついついリピートしちゃいます。
ニューヨークで録音されたようで、恐らくアーティスト集団による企画モノなのではないかと個人的には思ってます。
イギリスのHapshash & The Coloured Coatみたいなコンセプトだったのではないでしょうか。音も似ていると思います。