ベトナムの激レアロック音源を収録したSaigon Rock & Soulの続編です。
今回はCBC Bandに絞って書きたいと思いますのでお付き合い下さい。


Saigon Rock & Soul: Vietnamese Classic Tracks 1968

私はこのアルバムに収録されている、
CBC Bandの2曲の楽曲に完全にヤラれてしまいました。

演奏上手いなぁ〜。なんだこのグルーヴ感。
ドラムのオカズ回し凄いな。ってこれ子供だよね。
ベースの人、あなたSaigon Rock & Soulのジャケットの人ですね?
ボーカルの人、美人だなぁ〜。
ギタリストのTung Linhはベトナムでも1、2を争うギターの名手だったようです。

辺境サイケ・ファンクでは文句なしにトップクラスでしょう。

このバンドの単体でのアルバムが欲しいのですが、発売されていない様子。

CBC Bandはサイゴン(現ホーチミン)で一番人気があったグループのようです。

バンドは63年頃、非常に貧しいベトナムの家族で結成されたファミリーバンドで、彼らはサイゴンで休暇を送る米兵に向けてロックを演奏することで生計を立てていた。

拠点はバンドの名前を冠したCBC BAR。

1971年はバンドにとって激動の年で、
上記コンピアルバムに収録されている2曲も71年に録音。
4月にバンドがツアー中、前述したCBC BARにてプラスティック爆弾が爆発し、米兵1名と14歳の女性が被害に。

おっかねーなー。
あの緊迫した演奏はこんな日常からもたされたモノなのでしょうね。
こんな危険と隣り合わせの日々を送ってたらそりゃ本気の音になりますよ。
かっこ悪い言い方だけど、魂が籠った演奏。

1971年5月29日には南ベトナム初の国際ロックフェスがサイゴン動物園で開催され、CBC Bandも出演。

他はどんなバンドが出ていたのか。詳細不明です。

 

74年にインドツアー中にオーストラリアへの亡命を申請したけど拒否されました。

75年にインドのアメリカ大使館に再び亡命を申請。
今度は認められ、テキサス州ヒューストンに移住。

現在もヒューストンにて元気に演奏をしているようです。

なお、つい最近71年に録音された音源が発見されたようです。

YOU TUBEでその音源を確認出来たのですがどの曲も凄いです。

グランドファンク、ジェイムスギャング、キャロルキング、サンタナ、ジミヘン、サバスのカバーを演奏してます。

どの曲もヘヴィでかっこいいです。
なんとか単体リリースしてもらいたい。