ミシガン州デトロイト産のヘヴィ・サイケ・ブルース・ロック・トリオ、
The Third Power(サード・パワー)が1970年に残した唯一のアルバム「Believe」です。


The Third Power/BELIEVE

デトロイトはヘヴィ・サイケ・バンドの宝庫で特に有名なのがMC5、Stoogesですね。
サード・パワーもMC5ばりにヘヴィな演奏なワケです。

トリオなのでGFR(これもデトロイト)あたりにも通じるものがあります。

このアルバムにはジミヘンちっくな曲やクリームっぽい曲などやかましい曲が満載なのですが、それだけではなく幻想的なアコースティックな曲、ガレージ・パンク的な曲、ポップで美しい曲など、とてもバラエティに富んだ曲が収録されていて、最後まで飽きることなく聴けます。

ジミヘンからの影響が一番大きく感じられます。

バンドは1968年に1枚のみシングル「We, You, I」を残してますが、
現在は両面ともボーナス・トラックとして収録されてます。
この曲もまたヘヴィでかっこいいです。

演奏も上手く、曲もよく練れているのですが、録音で損をしてます。
音が軽いんですよ。特にドラム。
これはもったいない。もっと太い音で録音されていたら後の評価も違ったと思います。

また、ギタリストのDrew Abbottは74年に、同じくデトロイト出身のボブ・シーガーのバンドに参加、78年にアシッド・テイストが強いソロ・アルバムを出します。