イギリスのヘヴィロック・バンドMAY BLITZ(メイ・ブリッツ)です。
元ジェフ・ベック・グループ(BECK-OLAに参加)のトニー・ニューマン(ds)が中心となり、カナダ人のレイド・ハドソン(b,vo)とジェームズ・ブラック(vo,g)で、1969年に結成したトリオ編成のバンド。
後にハンブル・パイでリード・ギターを担当する、デイヴ(クレム)クレムソンが在籍していたBakerloo(ベイカールー)のメンバーが初期に参加していたり、実は結成まで色々と人事異動があったのですがここは面倒臭いので省略します。
それで肝心の音ですが、1970年リリースのファースト・アルバムはブルースをベースにしたヘヴィなロックなのですが、サイケな感覚やプログレに通じるものも持ち合わせています。
メンバーもツワモノでかなりの演奏能力を備えてます。
ドラムは叩きまくり、ベースはブイブイいってます。
そしてギターなんですが、全く歪んでません。
恐らくアンプとギターを購入した時点でおこづかいが足りなくなったのでしょう。
アンプ直で潔いです。ペケペケです。
リード部分もペケペケだったり、なぜかアコギになったり。
ここら辺がブリティッシュ・ロック・バンドの醍醐味だったりしますね。
不思議なアレンジと申しましょうか。
ですが、この生音ギターが功を奏してか、とても奥深いヘヴィなサウンドになってます。
同時期のSPOOKY TOOTH(スプーキー・トゥース)に通じるモノがあります。
そして1971年にメイ・ブリッツはセカンド・アルバムをリリースします。
こちらのアルバムは1枚目の路線を踏まえつつ、よりハードロック度が高くなっています。
メンバー全員が前作より、確実に音数が増えてます。
つまりドラムもベースもギターも弾きまくり、叩きまくり大会。
とは言っても、奥深いサウンドは健在なところはサスガです。
特にギターの音色が全然違います。
コレは私の個人的見解なのですが、ファースト・アルバムがちょこっと売れたので、ジェームズ・ブラックが自由に使える銭が増えたので、ファズを購入したのでしょう。
だって2枚目の1曲目を聴いてると、
「ほらほら~、聴いてぇ~。僕ファズ買ったからギター歪んでるでしょう。てへ。」
と言わんばかりにギターが歪んでます。
それで、上記の写真は私が所有するメイ・ブリッツの再発アナログ盤とインナースリーブのメンバーの写真です。
なんだか、ゴリライモが女装したようで素敵でしょ?
もちろんこのゴリライモはセカンドアルバムのジャケットにも「ウォーリーを探せ」的な感覚でひっそりと参加しています。
メイ・ブリッツ ディスコグラフィ
May Blitz – May Blitz / 2Nd Of May by May Blitz
1枚目と2枚目がセットになったCD。
メイ・ブリッツの素晴らしいヘヴィロックを一気に堪能できる!
Essen 1970
70年のドイツ公演を収録した発掘ライブ音源。