ガレージ・パンクの、ど定番THE LITTER(リッター)でございます。

リッターはミネソタ出身で、1966年に結成されました。

1967年にリリースした1stアルバム「ディストーションズ」は、ブリティッシュ・インベイジョンの波をもろにかぶった仕上がりです。



Distortions

スモール・フェイシズ、ザ・フー、ヤード・バーズ等、カバーがメインなのですが、オリジナル曲の「アクション・ウーマン」はガレージ・パンク史に残る名曲。

初めて聴いた時は本当にぶったまげた。
67年でこの音は凄い。凄すぎる。
ファズもバリバリいってて文句無し。

なお、この曲はリッターのデビュー・シングルでもあります。

ボーカルのDenny Waiteは決して上手い人ではないのですが、声がとても良いので、カバーだろうがなんだろうが耳にすっと入ってきます。

 

1968年には2ndアルバム「$ 100 Fine」をリリース。



$100 Fine

こちらはぐーんとオリジナル曲の比率が増えます。
前作よりサイケ色、ブルース色が強くなりました。
ゾンビーズ「シーズ・ノット・ゼア」を、9分越えのサイケ解釈なアレンジで演奏してます。

しかし、なんといってもこのアルバムの目玉は「マインド・ブレイカー」でしょう。

かっこいいぜ。
ファズが唸ってる曲はやっぱりいいよなぁ〜。
辛抱たまらん。

 

1969年にリリースした3rdアルバム「Emerge」からボーカルとリード・ギターが変わります。
(脱退したTom ‘Zippy’ Caplanホワイト・ライトニングを結成。こちらもファズがクソうるさい素晴らしいバンド)
音もガラリと変わり、ハード・ロック1歩手前のヘヴィ・サイケな仕上がり。



Emerge

全体にMC5っぽい雰囲気も感じられます。
なんかしら接触があったのかもしれませんね。

その後、リッターは1970年に解散。

さらにその後、再結成しライブ盤「Live At Mirage 1990」を1998年にリリース。(録音は90年。)


Live at the Mirage 1990

1998年にほぼ全曲新曲の新作をリリース。


Re-Emerge

こちらは私的にはイマイチでした。