北欧メタルというジャンルがありますが、特にスウェーデンはイングヴェイ・マルムスティーン等、優れたヘビメタさんが沢山いらっしゃるようです。(私あまり詳しくないです)
しかし「ロックに歴史あり」という格言があるように、スウェーデンのメタル&ハード業界にも歴史を始めたバンドがあります。
今回ご紹介するのが、スウェーデン初のハード・ロック・バンドとリスペクトされているNOVEMBER (ノーヴェンバー)です。
リフを多用し、コンパクトにまとまった楽曲を、緻密で繊細で圧倒的な演奏力を駆使し、クリーム直系のハード・ブルース・ロックを披露するこのバンドが、日本ではあまり知られていないのが実に勿体ない。
英米以外のバンドに興味を持ち始めた私が20代前半の頃、西新宿でノーヴェンバーとTOADとCANを発見し、世界中のロック・バンドを聴き始めることになったきっかけのバンドでもあります。
69年にストックホルムで結成され、11月にフリートウッド・マックのスウェーデン公演のサポートとして呼ばれたことから11月(November)とバンド名を決めた。全くトンチが効いてません。
70年にファースト・アルバム「En Ny Tid Ar Har…」をリリース。
国内では当時、英語で歌うバンドが多かったのに対して、スウェーデン語で歌うバンドは非常に珍しかったようです。
英語で歌えとアドバイスされたのをバンドは拒否。
それでもイギリスではかなりの人気を誇っていたようです。
当時若干18才のギタリストRichard Rolfのレス・ポールを使った鋭いリフ、Christer Stalbrandtのボトムの効いたベースライン、Bjorn Ingeのツーバスで重く粘っこく手数の多いドラム。
鉄壁のアンサンブルです。
曲も素晴らしいので文句の付けようがありません。
歌はベーシストがメインで歌ってます。
71年にセカンドアルバム「2:a November」をリリース。
2:a November
ゲストにキーボードを招き、相変わらずのハード・ブルース・ロックで、前作以上に鋭く重くなってます。
なお、現在1枚目と2枚目が2in1になってるCDも販売されてまして非常にお得です。
72年にサードアルバム「6:e November」をリリース。
6: E November
1、2枚目をより突き詰めた内容となっており、このアルバムを代表作と捉える方も多いようです。
ちょいジミヘン風味が効いていて、エグさに磨きがかかってます。
72年の大晦日に行われたコンサートを最後にバンドは解散。
93年に突如ライブ発掘音源をリリース。
Live
このライブCD発売記念として93年11月30日に1日限りの復活をしています。
2007年1月27日には上記ライブ盤をリリースしたレーベル「Mellotronen」の20周年記念パーティーにて再度集結。
粘っこく重いバンドサウンドは健在です。